こねこねこねこブログにゃ♪

幸せそうな猫を見てると ちょっと幸せ。

少し不思議と書いてSF

お風呂から始まる空想SF

お風呂の炭酸マイクロバブル、皮膚についたマイクロバブル。

無数にある3次元的な穴はまるで宇宙の星空のごとく見えてくる。

 

ホログラム宇宙論超弦理論

ホログラムはドコからどの様に射影されるのか?

高次元から別要素に見える何か繋がりを持つ射影として3次元次へと投影されるだろうか。

どう覗きこめばいいだろう? 素粒子?次元の穴?ブラックホール?

穴は、大きさは、穴の要素は、次元数の組みは何種類あるのだ?

......

深淵に目を凝らすように覗き込み、闇に目が慣れてくると何かが蠕いているのが見えてきた。

巣の中で高次元で不可思議によじり、自らを飲み込みのたうち回るウロボロスがブルブルと震えていた。

ウロボロス虚数空間すらを内包し、よじり、裏返し、無限すら次元の円環に丸呑みし、すべてを消化せんとのたうち回っていた。

はて?

高次元のウロボロス。高次元のクラインの壺

ウロボロスは表面全体をその環の穴として、その姿を鱗へと投射し、あらゆる角度で、その巣を、ピンホールを覗くことで全体を見つめることを可能としていた。

裏を返すと、あまたの素粒子はそのピンホールを通して高次元昆虫の複眼のようにウロボロスを見つめ、鱗模様を描いていた。

何だこれは。

高次元の体内を映し出したソレは、不思議な美しい鱗をしていた。

柔らかなビーズを押しつぶしながらグニグニ転がすかのように、視点によって宇宙の星空をその模様にグニグニと回転して見せていた。

……

5次方程式の解の公式を求めるがごとく、穴を弾いた振動は津波のように高次元の特殊なトーラスを伝播し時空を超え、フーリエ変換のように、はたまた量子的重ねわせにピントを合わせるかのように収束を求め、響鳴管とし、反響し、共鳴し、回折し、屈折し、偏光し、伝播し、反射し、偏光され、投影を続けている。

高次空間を閉じた表面から漏れ出しだ波動は、次元固有の振動波の根サイズの波を映し出してしていた、まるで近接場光のようにホログラム的3次元を鱗に投影していた。

スピンと波の性質として投影されたクオークの特性。

ピンホールと思っていたのは次元膜という偏光板とそこから漏れ出た、偏光のような波の性質であった。

ウロボロスを断面で見たドーナツ断面の振動数が内部よりどれだけ漏れ出るか。それが円環の波の持つ性質と大きさ、円環長と振動波長が時間を定義する幅であった。

時間だと思っていたのは過去の3次元面より投影された今の次元面の読み解き、時間への焦点の再合成に過ぎなかった。

……

私たちの3次元宇宙は、ウロボロス、高次元より投射され、エネルギーの次元面での反射という、次元表面への加熱と波動の均質化を求めスピノーダル分解を続けていた。

結果、トーラスの固有振動と同一化し、特定方向への次元振動が冷めた時、宇宙の時間は静かに死を迎えたかに思われた。

……

ウロボロスは永遠とも思える一瞬の眠りから覚めた、閉じた口を開かんと、内より腹を食い破らん限りに暴れだした、......波は合成されたに過ぎなかった。表面波はトーラスの最小穴と共鳴し、大地震津波のように、大海嘯が時間を遡るかのように、☯のように、虚も実も、無も無限も、内も外も、2次元も4次元も、始まりと終わりも、覗き込むも見渡すも、等しく繋がり、ウロボロスは悪夢から醒めた夢を見る。

……

高次元に捻れたウロボロスその鱗の表面模様。

私達の宇宙の3次元的、時間的、物理法則。素粒子だと思っていたものは高次元振動での伝播、回折、屈折、反射、偏光の投影。次元面より漏れ出た波の投影と伝播に過ぎないのであった。

鱗の偏光板的次元の性質が過去のウロボロスの表面を覆い隠し、偏光板的性質を通してしか、過去のウロボロスの表面を透かせていなかった。

ウロボロスの性質を、鱗の性質を、空という穴に噛みつこうとして、自らの胴に突き刺さった牙の本質をもっと知るべきだったのだ。

4つの力は誕生と共に分離した。というよりピンホールの絞りが投影面へと映し出すまでの瞬間、次元面の膜全体が裏返らぬよう、口を閉じつつ胴を伸ばし、穴と胴の長さと口の大きさ、鱗の性質に合わせて突き立てる牙を伸ばし、ピンホールから膜の持つ性質と波の持つ性質を分離しフェーズを閉じてしまっていた。

ウロボロスは再爆誕し、急成長していく、スローモーションのように口を閉じながら、先に生まれた尾にかぶりつき、衝撃と痛みに震えながら腹に飲みこまれていく様を内と外から同時に眺めていた。

胴に深々と突き通した捩れた4本の牙。

重力は弱くはなかった。ウロボロスの全体構造をまとめ上げ、ピンホールより触れられる、痛ましくも可愛らしい哀しきウロボロスの鱗の撫で心地のようであった。

震える鱗は時空そのもののようであった……。

振動が強いとエネルギ密度は増大し、スピノーダル分解への抵抗となり、表面に投影される模様は屈折し小さく圧縮された。エネルギーを加えると震えてぼやけ、屈折率によって投影が小さくなった分、鱗模様は周囲より歪んで映っていた……。

ブラックホールはエネルギ密度限界を超え、自らの胴を棘のように突き破ってしまったものであった。

重力は高次元から3次元表面への投射の結果、そのエネルギー密度を時空密度と膨張として次元表面に押し付け、時間の厚み方向へと投射する力でもあった。

光も重力波もシャボン表面の揺らぎの如く、ウロボロスの鱗の表平面方向に伝う波動であった……。

ウロボロス姿と鱗とその絶叫を聴きつつ、そっと目を閉じ瞼の裏を見つめる。

 

私達の宇宙はワンタッチテントを放り投げて広げた膜とその揺らぎ。

テントという腹の中で影絵をする時、外についた水滴を内部からなぞる時、虫さんをつつく時、きっと神様の宇宙開闢気分になれるに違いない。

夢のような星空キャンプを終えて、家の風呂に入りつつ湯冷めするのであった。

 

あわわわわ......