こねこねこねこブログにゃ♪

幸せそうな猫を見てると ちょっと幸せ。

生命の起源に思いを馳せる。

生命の起源の前段階は、低いレベルの多種多様な科学的な反応の寄せ集まり。
生が破壊という死への逆らいなら擬似的な生のサイクルはエネルギーや材料が注がれる状態が生み出す滝壺の水の渦のようなもの。そのエネルギーと材料の供給と蓄積の中、分解と生成という渦の中に、生と死の境界を往復するという、生というサイクルの前段階があったはずだ。
化合と分解と蓄積による、完全分解という死から逃げる。巧く環境が整った場所が有ったのだろう。
その死と生の完全往復からの逃避先、生寄りの都合の良い環境や自身の状態は何だったのか? 粘土やアミノ酸の混合積層膜のような状態が有ったのだろうか?誘導や化合促進、濃縮や乾燥といったものが、恵まれた環境下では生まれたであろう。

アミノ酸が有り、移動自由度の有るアミノ酸構造物や粘土粒子などの隙間を行き来するアミノ酸のガラクタが多量に生まれ、移動自由度はあまり無いが有機材料が巨大に集まった膜や粘土粒子等との複合構造体も生まれたであろう。

アミノ酸が生み出す有機の様々なガラクタが環境下で濃縮される。
有機的に壊れやすいものと、何らか理由があり壊れにくいもの、生まれ易い構造等が生じる。
壊れにくいガラクタ、その寄せ集めから生命サイクルに準じる生成と分解と再利用と供給といったサイクル、にいたる細胞内と同じような化学サイクルが砂場のダイヤレベルの濃度で生じる。
化学サイクル内の物質は残存に有利となった。
壊し提供し、再構成する化学反応同士の相互作用によりガラクタの生成にも確率的な偏りがあるだろう。
有機物が有機物を渡し合う。残存に有利かつ、再構成・合成に有利、価値の無い部分など分解してサイクル外に破棄され、適者生存する。サイクルも短く、豊富で作りやすい合理的サイクルほど有利。そしてサイクルに近い物質は生存有利、自然と濃くなり効率的なサイクルは、ますます濃度が上がる方向へ。
原始生命の源流の、比較的もろい有機物の活性が集団の中で複合的に集まった環境が誕生。
対象をより有利に分解、自己は壊れにくく、淘汰は進む。

のちに外と中を、自他を分ける方法が生じる。つまり細胞膜のような状態が生じ、巨視的な化学反応と生命のとしての分岐点となる。

原始生命としての脆くも有機物の活性の複合体の誕生。

恐らくそれは、単体で生存可能な完全なる生命というより、相互依存的な、集団的に複数の対象に依存する互いに生存を支え合う溜まり場であったのではないか? それはつまり単体では生きているとはいえなかったのではないか、集団ではじめて生命活動サイクルとしてとらえられる状況だったのではないだろうか? 

有機微粒子は微少な閉鎖膜内では電気的に自由度を奪われ中央に集まる。壊れやすい形は壊され、淘汰され、相手を壊しやすい形や生き残りやすい活性特徴が生き残る。

細胞サイズのくっついたり離れたり最適なサイズはあったろう。細胞膜の未完成さゆえの壊れやすさがあったとしても生成物のやり取りや混ぜ合わせには向いていた可能性すらあるだろう。材料のやり取り、それはまた性の原点であったかもしれない。

話は少しそれるが、道具は構成しやすく、生成しやすく生き残りやすい物が原点の形状である。
例えばハサミ、カナヅチ、箸やピンセット、フォーク・スプーン、皿、チリトリ、ウスやキネ、車輪、ボール、スプリング、本など根源的に原始的なツールというものはシンプルかつ、無駄な負荷が排除され線や点や回転のによる対称に近い物が多い。無くても片側だけで通用するものも多い。

片側のデータだけでも集まれば勝手にランダムではあるが復元できる。
より復元しやすく構成しやすく合理的な形が生き残る。
細胞膜内の微小有機タンパク塊の表面活性としてのツールが選別淘汰される。表面の触媒活性のデータが部品として漂う。復元しやすい構造とデータとはなにか、伝播のしやすさとは何か?

それはシンプルな配列で産み出せ、復元しやすい構造であろう。復元しやすさは結果的に対称性と関連性が高いだろう。二個以上造ればセットが出来て組上がるのだから。どうせなら運任せでペアができるのを待たず、一本のデータさえあれば勝手に立体が組上がる方がツールとしてより有利だ。
、ピンセットは長く作って折り返す方が、右側と左側を作って運に任せて組み立てるより有利だろう。たとえ同じ意味を持つとしても。
そうしたある種の対称性の物質がタンパク微小粒子として表面に現れ、構造物として漂うことになる。

きっとアミノ酸の巨大複合体や球状タンパクの表面活性ツールは一本のヒモで作れるような構造に選別淘汰されやすくなるのではないか。

微小粒子が持つ表面活性というツールという構造が遺伝上の重要なデータの原型として生まれたのではないか? 狭い部分を移動するにしてもデータとしての読み込みやすさからしても一本の鎖にすることが出来れば有利であろう。
形状として淘汰洗練されていた表面の活性ツールが、データとしての読み込みやすさ、復元用データとしての価値を持つことになる。
表面の有利な3次元形状が、データとしての意味を持つ事前準備が整った。

ここで複製を読み込み作り出すツールが生まれたのではないか?

原始生命反応内での進化で、ツールを再現するツールが膨大なトライ&エラーの果てに組上がってしまう。そのツールも解読しやすい形状の組合せから生み出されたはずで、復元機構としてのその構造もデータとしてやがて拡散したはずだ。

アミノ酸複合体の表面がデータのとしての価値を持ち、
あとは浮遊するツールをデータとしてひとまとめの鎖としてデータセットに繋げながら、有利なデータを蓄積しガラクタは変異や淘汰して強力なデータセットに進化していく……こうして今のRNAに繋がっていくのではないか?
RNAに触媒活性があるのも起源がアミノ酸複合体の表面活性からから来るので有れば納得出来そうだ。

そして相互依存型の生命活動から独立型に近い生命活動へ繋がっていく。 独立といってもまあ完全なる完成された自立した生命体など漫画世界にしかないのではないかとは感じるが……あるのだろうか?