今でも風の谷のナウシカなど、たまに放映される。
科学なんて進歩しないほうがいい。なんて言葉を高校生時代に会話の中に聞いた、世紀末という時代背景もあっただろうか?
作品はその時代の問題対して警鐘を鳴らすという側面があって、あぁ面白いとしか思えなければ警鐘は聴こえていない。それはそれで恐ろしいし、警鐘をただ漠然と不安に感じとるだけなのも良くはないし、恐怖で動けなくなればなお愚かだ。
テクノロジーはタガを外すという課題を持ち、こんな世界は訪れない。と確信を持って完全な娯楽として楽しめる陳腐化した時代は当面来ない。
舞台装置が強いメッセージ性をおびている。
洗脳に近い様な刷り込みと不安。
いまだに拭い去り難い、深層心理の本能的ですらある不安に、暗澹たる思いもする。
私達がその未来を良しとしない、択ばないという確信は、支えに、土台に、根底に、根付いてなどいない。
警鐘すら毒性を持つ時代、薬やワクチンに対してさえ毒性を感じる時代。完全なる解毒薬はファンタジーにすら存在しない。
お任せで。そんな世界で、うまいまずいと出されたものを漠然と喉越し良く取り込む感覚。
作品とはある種のメッセージである。
私達こそが未来への希望を歓迎しなければ。
各種毒素を取り込みつつ、たくましくも一部とし、きっと私達は強く生きていける。そう願う。